[不定期]編集部コラム

太陽が溶ける海

2015/9/14

さがらっち編集長と同じく、先週、少し遅めの夏休みをもらったマルです。

編集長は海を渡ってたいそう楽しい夏休みを過ごしたようですが、
僕はといえば酒を飲んでいるか、寝ているか、または酒を飲みすぎて眠ってしまっているか…。
以上のどれかというほど、のんべんだらりんと死んだように生きていました。

が、1日だけベッドと飲み屋の椅子にしばりつけられた重い腰を上げて、編集長と同じく海へ。
海外ではありませんが。

その昔、“永遠っちゅーのは、太陽が溶ける海やで”的な言葉を残した外国の偉い人がいました。
せっかくの夏休み。永遠を見に行こう、と思ったのです。

台風が訪れる前。海水浴客もいなくなった夏の終わり。今年の役目をひっそりと終えた静かで綺麗な海…。
でしたが、そこでも結局、ほとんど寝てました。永遠――太陽が溶ける海を眺めながら。

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“世の中に 寝るほど楽は なかりけり 浮世の馬鹿は 起きて働く”
とは、昔の日本人が作った民話だか川柳の言葉。

他にも数多くの名言が残されています。

「睡眠は最高の瞑想だ」――ダライ・ラマ14世(チベット仏教-ゲルグ派-の最高指導者)
「深く眠っていても魂は働いており、世界の役に立っている」――ヘラクレイトス(古代ギリシアの哲学者)
「勤勉なる者も怠惰なる者も、人生の半分は大差なし。なぜならば、人生の半分は眠っているからなり」――アリストテレス(古代ギリシアの哲学者)
「言葉を紡ぐべき時間もあれば、眠るべき時間もある」――ホメーロス(古代ギリシアの吟遊詩人)
「今後のことなんかは、ぐっすりと眠り忘れてしまうことだ」――シェークスピア(イギリスの劇作家)
「怠け者は休息を楽しむことを知らない。そのうちはげしい労働は身体に休息を与えないのみならず、心に平和をも与えない」――ルボック(イギリスの銀行家)
「クーラーガンガンに効かせて毛布。これぞ至高の睡眠スタイル」――マル(日本の編集者)

昔から、教科書に載るような偉い人も、そして偉くない人も、このように(都合のいい言い訳をして)眠ってきたというお話。

今日は、夏休み明けの出社日。
今日から身を削って、眠気がなくなるほどおもしろい月ブシ作りに努めます…!
絶賛発売中の月ブシ10月号をよろしくお願いします! 寝てばかりいると売り切れちゃいますよー!

参考文献:「時代を予見する―英文対訳 名言は力なり」(講談社)、Wikipedia

マルちゃん

元・ブシモ&版権物担当。あくまで「おでこが広い」アラサー男子。酒とフットサルが友達。目つきは悪いが、か細い声と優しい心の持ち主。束ねた後ろ髪を解いたとき、新たな世界が開くらしいぞ。

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